トップメッセージ
101年目のスタートダッシュ
「頼りがい」をいかにつくるか
代表取締役社長
竹内 孝久
おかげさまで旭食品は、昨年10月に100周年を迎えることができました。
メーカー様、得意先様、パートナーや地域の皆様、そしてたくましい働く仲間たちに改めて御礼を申し上げます。
私自身もこの機会に、過去の我が社の歴史を振り返り、諸先輩方が営々とつくり上げてきた「100年つづく仕組み」を実感しました。今後は私たちもまた、持続しうる経営のフォーマットをつくり出していく決意です。
101年目の今年、2024年度の経営方針のキャッチフレーズは「地域をつむぐ、世界とつなぐ」です。「つむぐ」とは植物などの繊維を縒(よ)って糸にする工程です。私たちは地域の良きものを一つひとつ見出して独自の価値へ縒り上げ、それをもって世界の市場や社会とつながっていきたいと考えています。
そのためには、旭食品が「地域問屋」として自身の強みにいっそうの磨きをかけなくてはなりません。「地域問屋」とは、お得意先様やお取引先様の要求に、多彩な問屋機能を適切に組み合わせ、スピーディにお応えするのはもちろんのこと、地域の課題に時間をかけて取り組み、さらにグローバルな視野で解決策を取り入れる事業のあり方です。
これを私は「日本一頼りがいのある問屋」と呼ぶことにしています。
旭食品の強みを可視化する
また、「地域問屋」としてさらにステップアップするには、新しい連携が不可欠です。わが社にはない技術やチャネルを持つ新しいパートナーと組み、相互補完関係によって双方の強みをさらに強化する打ち手です。たとえば、問屋にとって絶対に押さえなくてはならない川下市場には、今、デジタルマーケティング、インバウンド市場、観光ビジネスなど大きな可能性をはらんだ機会が台頭しています。
そうしたチャンスをつかみ、最適なパートナーを開拓するために、私たちは自社の強みの正確な把握を進めていきます。自身の強みをつかむことで、パートナーの選択・連携の確度は格段に増すからです。2024年度の経営方針に掲げた「非財務資本(人的資本/社会・関係資本/ものづくり資本)の向上と進化」はそうした企図の一端です。私たちは自社をもっと知る必要があります。
101年目の今年、つぎの100年へのスタートにあたって、旭食品は求められる「問屋」の姿を未来に向けて描いてまいります。どうぞ、引き続きのご支援とご指導を賜りますようお願いいたします。